いつもお世話になっている出版プランナー松永光弘さんの新作。
いつもご献本いただきありがとうございます。
年末進行の影響で献本いただいてから1ヶ月以上時間が経ってしまいましたが、しっかりと読みこめてよかったです。
広告会議さんも大絶賛のこの本、既に読まれた方も多いかと思いますがまだの方はこのお正月の課題図書としてオススメです。
天野祐吉 氏含め、対談に登場する方々を見ただけで、読む前からかなり期待していた本。その期待レベルをはるかに超え、今年(ここ数年かも)で一番面白い本でした。
広告批評が休刊となり、天野さんも引退するにあたり後継者を求めていると本書にも書かれておりました。
広告会議の川口さんにはぜひともブログで天野さんの志を次の世代へと引き継いでもらいたいと勝手ながら思いました(w
さて、この本をなぜオススメするのか?
という問いについては松永さんがなぜこの本を企画したのか?の答えが全てを語っています。
あとがき対談で天野さんがこの質問を松永さんへ投げかけているので、松永さんの答えを引用させていただきます。
ぼくはフリーのプランナー、編集者として、これまでいろんなジャンルの本を企画してきたのですが、ここ数年は思うところあって、広告関係の本を中心に手がけています。しかも、「ひとつ上のプレゼン。」のシリーズみたいに、わりと多人数のクリエイターに参加してもらった本が多くて・・・。当然、広告業界の人たちと話す機会も増えたんですけど、やっぱり「広告はどうなっていくんだろう」という思いは、彼らの、とくに若い人たちに強くありますよね。そこになにか考えるきっかけ、それも信頼のおける手がかりを提供できないかなとはずっと思っていたんですよ。
某ベストセラー作家の本のように「こうすれば、こうなる」的な単純な答えはこの本には書いてありません。
むしろ、そんなものは本質的には存在しないと僕は思っています。松永さんと一緒にサシで飲みに行った時も確かこんな話をしていたような気がしますが、まさにこの本は読者自信の思考を刺激し、考えることを促すインタラクティブで知的な本になっています。これからもさらに変わっていく広告のあり方を作っていく立場にある我々は、一人一人がしっかりと考えて行動していくことが大切だと思います。そういう意味でもこの本を新年に読み、2009年をどのようにしていきたいかと考えを巡らせる上では相当ポジティブな一冊になるのではないかと思います。
この本の中で一番心に響いた天野さんの言葉をもって2008年最後のブログ記事を締めくくらせていただこうと思います。
コミュニケーションが痩せがちな、お堅いビジネスの世界でも、広告がもっているいい加減なおもしろさが浸透したら、もっと楽しくなるだろうなぁ。この本を読んでくれた人にも、そういう理屈じゃない、人間くさい、“ナマ感”が伝わるといいですね。
2008年も大変お世話になりました。
来年もよろしくおねがいします!
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これは立派な社会時評だ
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投稿情報: xfwsjzvyc kzwaqotvi | 2009/01/18 05:12