大震災の打撃を受けるのは今回で二回目になります。
一回目は阪神大震災。
この時は神戸在住だった家族が被災し、私は大学生で一人離れてアメリカにいました。
震災直後、私は何も知らずに実家へ電話をした為に奇跡的に電話がつながりました。「今地震があったけど、みんな無事だから」とオヤジは何気ない一言を言っただけで、普通に用件を話して「じゃあ、気をつけて」と電話をきりました。何か変だな?と思っていた矢先にアメリカ人のルームメイトが青ざめた顔をして僕を呼びにきました。「神戸が大変なことになっている!」と。TVには実家の真ん前の阪神高速が倒れている映像が流れ、それから3日間は不眠でTVの前に張り付いていました。その間、家族とは電話もつながらず余震での被害を見る度に嫌な想像だけが浮かび、それを打ち消し、という悶々とした日々を送りました。家族は結果的に無事でしたが、震災を境目に色んな事が大きく変わりました。細かいことは省きますが、家族のあらゆる環境が正常化するには10年以上の年月が必要でした。
そして今回の東日本大震災。
わたしは東京におりましたが、今回は自らが初めて体験した大きな地震でした。かなり広範囲に被災地が広がり、東京でも色々なパニック現象が起きています。ツイッターを見ても、TVを見ても、不安と焦りといたたまれない無力感との戦いです。こんな時、自分はどうすればいいのだろうかと悩んでいる人たちばかりだと思います。私もその一人です。
これは別にこうした方がいいというアドバイスとかでは決してありませんが、私が個人的に今感じている事を書き記したいと思います。
被災地の方々の支援として今すぐ動く事も大切ですが、同じかそれ以上に重要だと思うのは今後何十年と継続して復興に向けての努力と支援を一人一人が長期的視点を持って活動していくことだと思います。冒頭に書いたように家族が阪神大震災で被災した経験から思う事として、長期戦をどう戦うかが本当に大切だと思うのです。
被災地以外でこれを読んで頂けている方は、節電も寄付もしておられると思います。わたしは、JustGiving Japanで友人や仕事関係の信頼できる方々が実施しているチャレンジのいくつかに寄付しました。
私も含め、ぜひみんなで「今」だけじゃなく、今後何十年も継続して被災地への支援をしていけるように短距離走ではなく、長距離走の走り方で復興に向けての活動を考えていけたらなと思う今日この頃です。ヤシマ作戦もウエシマ作戦も、日本人として、そしてインターネットギークとしても誇りを持てる素晴らしい活動だと思います。だからこそ、日本文化にありがちな一過性の流行として終わらせてしまわないように一人一人が意識しなければならないと思うのです。短期的視点に走らず、中長期的視点に立ってこれから自分の人生にとって本当に大切なものは何か、ということをこのタイミングでじっくり考えること。それが今現在被災していない人たちがやれることとして、大事なひとつかもしれないなと思いました。
家族を大切にすること。そして「持たない暮らし」を自分なりに追求すること。
これからの時代を幸せに生きていくためのライフスタイル/ワークスタイルはきっと過去のものとは違う新しい概念が必要とされている気がします。そんな新時代における「これから」の広告/マーケティングの目的と役割をしっかりと考えて世の中に貢献できる人材となれるように頑張っていきたいと思います。
3.17 blogging in the dark.
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