クロスプロセスという銀塩写真でしか味わえない楽しさにハマっています。
デジタルカメラが完全に主流となったこの時代にあえてKodakの銀塩フィルム+Nikon
FM2という80年代のフルマニュアルカメラやロシアのトイカメラLOMO LC-Aで写真を楽しむ。レンズは Carl Zeiss Planar 50mm & 85mm を使用し、現像方法はクロスプロセスというマニアック極まりない遊び方。
オタクなオイラの心をぐっとつかむこの撮影手法について今日はご紹介しようと思います。
写真用のフィルムは「ポジ」と「ネガ」の2種類があります。ネガは一般的に使用されているフィルムでポジはプロやハイアマチュアな人達が使用するフィルムです。それぞれ仕上がりが異なり、現像する際に使用する現像液もポジとネガでは違います。コニカミノルタのサイトにわかりやすい説明が載ってます。
クロスプロセスとはポジで撮影したフィルムをネガの現像液を使って現像する手法のことを言います。クロスプロセスをすることで、サイケデリックな色彩にコントラスト強めの写真ができあがります。空の色は恐ろしいほど深い青になり、赤も真っ赤っか、適度な粒子の粗さも加わりレトロ感あふれる絵になります。仕上がりは毎回予測不能なところがワクワク感を増幅させてくれます。
クロスプロセスを対応してくれるDPEは限られているので、事前にチェックが必要です。僕は渋谷のビックカメラからプロラボの堀内カラーに出してます。フィルムを出す時に「クロス現像でお願いします」と言えばいいだけなので簡単です。現像には中三日かかりますが、「趣味はスローでいこうぜ」というポリシーを持っているので全然OKです。
Kodak EPP (ISO100) と EPL (ISO400) の2種類がクロスプロセスに適したフィルムだという評判です。フジフィルムの Velvia は写真全体が赤くなる傾向があり、Proviaは青か緑に転びます。KodakのEPPとEPLは色の転びが最小限に抑えられるところが魅力です。
しかし、このKodak EPPとEPLは現状の在庫がなくなり次第で販売終了します。(涙)
特にEPLが品薄なので、最近は見かけた時に必ず買うようにしています。今日は宣伝会議の講演で大阪に行っていたので、帰りに大阪駅のヨドバシカメラに立ち寄って棚にあった最後の2個を買いました。
せっかく最近ハマったところなのに、Kodak EPP/EPLでクロスプロセスを楽しめる期間も既にカウントダウン開始・・・
悲しい。悲しすぎる。
フォトショップでやればイイじゃん、という意見もありますが現像液による予測不能なマジックとフィルムならではの粒子の質感の魅力はデジタルだと再現するのがやっぱり難しいんだな。
デジタルの波に押されて、こういうアナログで味わいのある表現手段が無くなってしまうのは本当に悲しいですね。便利さだけが優先されて全てがデジタルになっちゃうのも考えものだな~、と思う今日この頃です。
29manがクロスプロセスで撮った写真はこちらで見れますYO> http://www.flickr.com/photos/29man/tags/cross/
この記事へのコメントは終了しました。