「ネタフル」のコグレマサトと「みたいもん!」のいしたにまさきのゴールデンコンビによる新刊「マキコミの技術〜最前線から見たソーシャルメディア・マーケティング」の献本をいただきました。お二方どうもありがとうございます。
この本は2007年に出版された「クチコミの技術〜広告に頼らない共感型マーケティング」の続編ということを知り、個人的にも感慨深い気持ちになりました。というのも、2007年に「クチコミの技術」と同タイミングで発売された「Webキャンペーンのしかけ方。広告のプロたちがつくる“つぎのネット広告”」という私の共著本がありまして、当時は白本(クチコミの技術)黒本(Webキャンペーンのしかけ方)などという愛称で呼ばれておりました。そんなわけで、続編ってスゴいなと。本当におめでとうございます!
彼らは友人でもあり、心の中でのソーシャルメディアにおける師匠達でございます。まずは前書きにありましたこの文章を引用させていただきます。
本書は、企業のウェブやマーケティング担当者であり、同時に個人としてもソーシャルメディアに参加している人に向けて書いています。もちろん、どちらか片方の立場の人にも役立てていただけると思いますが、両方の視点を持つことが、今のソーシャルメディアを理解するためには大事ではないかと考えます。
「両方の視点を持つこと」はまさに私が彼らを見ながら感じて学びながら、自らも大事にしてきた心構えです。
もう一つ大切にしているのが、ネットでは「ギブ&テイク」よりも「ギブ&ギブ」です。
「ギブ&ギブ」の精神は、言い換えれば「情けは人のためならず」ということでしょうか。行為でも、情報でも、誰かになにかを与えるということは、その相手のためになるだけではなくて、めぐりめぐって自分にも返ってくるものです。だから、与える時に見返りをセットで考える必要はありません。特に広いネットの中では、想像もつかないところから、ある日見返りに相当するものがやってくることがあります。
広告業界にいると「ソーシャルメディアは怖い」という発言をされる方が多いですが、私はそうは思いません。
ネットでのつながりというものは、性善説と言ってよいかもしれませんが、ほとんどがお互いの良心にもとづいて、よかれと思って協力し合っていくものではないでしょうか。簡単な例で言えば、知り合いがわからないことで困っていたら一緒に調べてあげる、友人が主催するイベントの告知を手伝う、というようなことです。少なくとも、ぼくが見ている範囲では、そうした小さな「ギブ」の積み重ねが、ネットの黎明期から続いています。もちろん中には「利用してやろう」という気持ちで近づいてくるひともいないではありませんが、自然とそうした狙いでのつながりは、途切れていくものです。「ギブ&ギブ」の気持ちで付き合っているからこそ、よい友情関係のようなつながりが継続していくのではないでしょうか。
このネットでのつながりにおける性善説を私は心の底から信じています。広告の業界で仕事をしつつも、一般的な「広告マン」とはちょっと違う考えを持っているのも、自分がブロガーであり、大事な仲間達がその最前線で活躍するオリジネーターだからかなと思いました。やっぱり、ソーシャルメディアの基本はツイッターでもフェースブックでもなく、ブログである。そう強く感じる今日この頃です。
ソーシャルメディア・マーケティングについて、色んな思想があってもいいと思ってますが、私は断然こっち派です。
「マキコミの技術〜最前線から見たソーシャルメディア・マーケティング」の考えに賛同してくれる方が増えたら嬉しいです。
「マキコミの技術〜最前線から見たソーシャルメディア・マーケティング」の考えに賛同してくれる方が増えたら嬉しいです。
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