去年の7月にネイキッド コミュニケーションズに転職して丸1年経ちました。
前職のビーコンコミュニケーションズは「総合広告代理店」、ネイキッドコミュニケーションズは「コミュニケーション戦略会社」、ということで「総合」をウリにしておらず「戦略」の分野に特化した業態の会社です。会社の規模もビーコンは約250人、ネイキッドは15人という小さい組織です。
ネイキッドでは自分が今までやってきた仕事の延長線上のものもあれば、全く新しい仕事もあり、慣れるまで色々と試行錯誤の連続だったという印象が強いです。小さい会社ならではのチャレンジというのもよくわかりました。そんな中、お陰さまで色々な経験を積ませてもらい自分の考え方や仕事のスタイルもいい意味で変わったと思います。
転職前まではデジタルを中心とした広告コミュニケーションの戦略からアウトプットまでプロデュースしておりました。ネイキッドに来て気づいたのは、当時戦略だと自分が思っていたものはかなり浅はかなもので、アウトプット重視だったなと思います。転職してからは、デジタルに限らずコミュニケーション全般の戦略の提案を行っています。携わった案件はデジタルよりもむしろTVCM中心の仕事が多く、確実に視野も広がりました。
この1年担当した仕事を簡単に振り返るとこんな感じです。
<ユニクロ Facebook グローバル戦略>
去年の夏はまだ詳しい人が皆無に近いFACEBOOKでしたが、ネイキッドの外人社員による海外での FACEBOOK MARKETING の知識と経験を共にユニクロさんのFacebookグローバル戦略のコンサルティングを行いました。社員構成も社風もグローバルなネイキッドの良いところをこの案件を通じて実感しました。ページの制作はRoot Communications さんにご協力いただきました。
<ジョージア「エメマンバトル」クリエィティブ戦略>
エメマンバトルのコアアイディアとなる Sibling Rivarly (兄弟対決)というコンセプトをネイキッド独自のプランニングメソッドを学びながら作り上げました。このコアアイディアをベースに電通チームと共にダウンタウン+吉本芸人を起用した大規模キャンペーンへと導きました。
<Sony Walkman 「キミの知らない音プロジェクト」コミュニケーション戦略&WEBディレクション>
YUI, 清水翔太、Jasmineの三人を起用した10代をターゲットにしたキャンペーンのコミュニケーション戦略とWEBのディレクションをFrontageと共に手がけました。WEBはConcept Conception + Nide + BFP + Fishgrove + 岡田昇三さん + タカギズム という制作チームにお世話になりました。このキャンペーンをきっかけにWALKMANがiPodからシェアを奪回するという結果が生まれました。
<Sony VAIO ブランド戦略>
Sony VAIO ブランドの再定義をネイキッド独実の手法「ブランド・モレキュール」を用いて提案いたしました。ワークショップのモデレーションや、ブランドコンサルティングのノウハウをOJTで学びました。
<Home's(ホームズ)「Home's Party」クリエイティブ戦略>
不動産ポータルのホームズさんのYoutubeキャンペーンのクリエイティブ戦略を担当しました。詳しい内容はこちらの記事にありますが、僕はコンセプトメイキングの部分を少しお手伝いしました。弊社前澤がプロデュース、クリエイティブはロックンロールジャパン/清水幹太さん/村上悠馬さんのスーパーチームでした。
<Sony Headphone XB コミュニケーション戦略&クリエイティブディレクション>
商品開発/デザインしたのが友人の小宮山淳さんということで、開発者が商品に込めた思いをいかにコミュニケーションに転換するかを第一に考えてプランニングをしました。DOMMUNEとのコラボレーションを中心にEASEBACKやAOIの中村P、コピーライターの紺野さんにBFPといった素晴らしい仲間たちと作り上げた思い出に残るプロジェクトでした。ロンドンのFABRICとDOMMUNEをつなぐグローバルDJイベントが震災で中止となった事が本当に残念でなりません。
<Sony VAIO TYPE S「Power Playerに、なろう。」コミュニケーション戦略>
VAIOブランド戦略で定義した内容をベースに新製品の広告コミュニケーション戦略を担当しました。「遊びは仕事、仕事は遊び」という新しいライフスタイル提案を Intermingle Style を定義し、そういう人たちに向けた新製品であるというポジショニングをベースに電通クリエイティブチーム、コピーライターの渡辺潤平さん、Rhizomatiks、TWOTONE、GT、Concept Conceptionという面々とコラボレーションさせていただきました。
<Dyson DC26 / Air Multiplier Summer Campaign コミュニケーション戦略&クリエイティブディレクション>
企画を進めていたTVCMが震災の影響で急遽ロンドンでの撮影となり、監督も制作会社も全てロンドンのスタッフで制作しました。余震が続く日本に妊婦の妻を残してロンドンへ飛ばなければならず肉体的にも精神的にもチャレンジングな仕事でした。ダイソンは電通から出向していただいているADの辻本忠さんとコピーライターの佐藤澄子さんという素晴らしいクリエイティブチームの多大なる支えがあり、売り上げも好調で(扇風機はもちろんのこと、掃除機も)クリエイティブの効果が実感できたキャンペーンです。
以上、こんな感じの1年間でしたが、本当に多くの方々にお世話になりました事を心から感謝しております。また同時に多くの方々にご迷惑をおかけしてしまった事もこの場を借りてお詫びさせてください。
ネイキッド二年目突入。試行錯誤フェーズもそろそろ終わりにして、今まで以上に高い付加価値を提供できるように頑張っていきたいと思います。コミュニケーション戦略の分野において何かお手伝いできる事があれば是非お声がけ下さい。
今後ともよろしくお願いします。
最近のコメント