日本でも徐々にフェースブックの人気に火がつき始めてきた。そこで今回は、過去のキャンペーンを海外仕様にリメイクし、フェースブック連動を追加してさらなる進化を遂げた成功事例を紹介したい。
その事例とは、ユニクロ台湾1号店のオープンに向けて立ち上げられた「ユニクロラッキーライン」台湾版だ。日本版はツイッター連動企画として有名だが、台湾版にはフェースブック連動も加えられた。フェースブック上ではユニクロ台湾公式ファンページが開設され、キャンペーン参加者を同ページへ取り込む設計がなされた。結果、約2週間で約63万人以上が参加し、そのうち約7万人以上をファンページに獲得した。
最近注目されるツイッターを活用したキャンペーンは、瞬間的に多くのユーザーの参加を促すことができる反面、話題の継続はわずか数日間である。パッと派手に打ち上がり、一瞬にして終わってしまう「打ち上げ花火型施策」といえる。
オープン前の2週間という短期間で約7万人以上のファンを獲得したユニクロ台湾版ファンページでは、日々更新されるストア情報に対して随時数百名以上が、Like ボタンを押し、コメントをつけ、アクティブなコミュニティが形成されている。
この事例からフェースブックを活用することで、打ち上げ花火型施策をきっかけにその後のロイヤリティ施策へとつなげる新たなアプローチの可能性が学べるだろう。
written by
ネイキッド・コミュニケーションズ
エグゼクティブ・クリエイティブ・ストラテジスト
渡辺英輝
野村総合研究所、ビーコン コミュニケーションズを経て、2010年から現職。ロンドン生まれの次世代型プランニング・ブティックにて裸の付き合いの本質を研究中。
(宣伝会議 11月1日号掲載分より)
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