「広告とは、人や社会を幸福にするためのものである。」
そんなわけねえだろう!!と真っ先にツッコミたくなったあなた。
そんなあなたにオススメしたい本があります。
幸福な広告 〜CMディレクターから見た広告の未来〜 今村直樹(著)
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世の中には人や社会を騙して利益を上げるために作られた広告も存在します。
悲しいかな、過去に僕もそのような仕事に携わったことはあります。
不思議とTVCMが中心の広告キャンペーンが多いのですが・・・
だからこそ「広告ってウザいよね。ダサいよね。」って言えば、きっと多くの人が「いいね!」を押してくれると思います。
でも、そんな仕事をした後に残るのは虚しさと悲しい気持ちだけでした。
だから、僕は広告が目指すべき本質はきっと違うんだという思いを大切に誇りをもって仕事をしています。
人と人とを結ぶ原点となるものは、コミュニケーションの仕事をする現場でも絶対になくてはならないもの。
それは「信頼」「個人の思い」「人間臭さ」「継続性」です。
この本は僕にこれらの本質的な価値を強く信じて進めばいいのだと後押してくれました。
近江商人が大切にしていた、売り手良し・買い手よし・世間良しという「三方よし」の精神を僕が仕事をする上で常に中心においています。
身近な感じに言い換えると家族に誇れる仕事をすること。
そのためにはどうすれば良いか?
著者の今村さん曰く、
「クライアントとクリエイターのリーダーが対等で、個と個で向き合うような、信頼で結ばれた関係にあるかどうか。」
広告主と制作者、双方のリーダーにあるべき関係を追求することにひとつの答えがあるんじゃないかと訴えています。
おこがましいのですが、自分のまだ浅い経験をたどっても良い仕事ができた時って、クライアントの担当者と信頼関係を築けた時だったなと思いました。
この本はきっと今後仕事で辛い気持ちになった時にこそ、原点に立ち返り自分の身を引き締めてくれる大切なバイブルとなるでしょう。
今村さん、どうもありがとうございました。
<余談>
p.196に、
「信頼感で結ばれた対等な関係」や「個と個で向き合うこと」が、いい広告づくりには重要であると、僕は述べた。だが、それこそ、いまインターネットが可能にしているコミュニケーションの世界そのものである。
という内容が書かれており、そこから今村さんのインターネットに対する考察が書かれているのですが、これまた本質をついてるしネット性善説派の僕としては共感度が高かった。
それはやはり今村さん本人がブロガーであり、当時ブログを通じてあらゆる方々と出会い、信頼関係を築きあげていらっしゃったところが大きいんだなと改めて思いました。
やっぱりブロガー万歳だな〜。ってことでまずはFacebookに書きましたが、ブログにも久しぶりに投稿しました。
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